【思うこと】未来の農業や食

様々な文献や専門家・農家など関係者の方からのご意見をベースに執筆や編集、講演をしています。
私は専門家ではありませんので、ソースをもとに物事を客観的にみて、分析、検証することは大切だと思っています。

しかしそこには、自分が信じている「農業や食のあり方」や「それらの未来」など主観のエッセンスが入ることもあります。その主観が想像にとどまってしまわないためにも、専門家が解説したさまざまな視点の本を読んでいます。

最近は「未来の農業や食」に関する書籍を集中的に読んでいますが、特に面白かった本を2冊紹介します。

・「食べること」の進化史ー培養肉・昆虫食・3Dフードプリンタ/石川伸一(光文社新書)
・FOOD DESIGN /KATJA GRUIJTERS (TERRA)

主張や考察が似ている2冊ですが、文化の違いから来るものなのか伝え方の違いが興味深かったです。

未来を判断する上で「歴史」「科学(テクノロジー)」「願望の知識(心の科学)」の視点が必要で、
歴史学により食の世界に「何が」起こるのか、自然科学は食が「どのように」変わっていくのか、心の科学が「なぜ」その食を選ぶのか、という視点で考えるそうです。

その中で印象的だったのは、『歴史である進化論で見ると「普通、食べないものを食べた人が生き残る」』という言説です。3Dプリンター食(排泄物で食べものを作る未来が来るかも?)も昆虫食も培養肉も食べて生き残ろうと思います(笑)